2017年09月20日

動きの矛盾

ある崩し技を相手にかけようとする。望ましいのは片方の腕を相手に絡ませる、他方の腕は相手が逃げられないよう、または絡ませたのと同じ方向へスムーズに体勢が崩れるよう補う、同時に相手へ接近し、他方の足は必要があれば相手に絡めてより崩しの効果を高める。

崩しが達成するには、タイミングや間合いに加えて、全身による矛盾のない同時進行の働きが必要になる。その運行を高めるのが型の役割の一つ。型でできない動きは、対練でもできない。ましてや組手は言うまでもなく。ただ対練や組手をしないと、型の効果は検証できないので、発揮のしようがない。

でも型だけ取り上げても、矛盾のない全身の動きはとても難しい。100数十pの中型動物の人間の肉体を、自然に取り扱えなくしているのは思考。

思考に縛られた不自由な体を少しずつ少しずつ解放していく。最近、自分の体が前よりも好きになってきた。頭で指示を出さなくても、自然と前よりもいい動きをしている自覚があるから、なんだか頼もしい。頭はノンビリボンヤリ、生活の楽しみを味わい、体は必要に応じて動いたり、休んだりしてくれる。

老化とともにままならなさは増えていくだろう。でもこの信頼関係は、かけがえがない。肉体よ、生命を全うすべく、好きにやりなさい。思考はそれに乗っかり、ノンビリ漂うことにしよう。
posted by ゆりか at 09:07| Comment(0) | 日記