ある高齢者施設の健康法レッスンに、劇的に変化した八十歳代の方がいる。
長く気功体操と太極拳を週に一度練習してきてくれたが、途中ガンの手術を経てしばらく休んだりしながらも、練習を続けてくれていた。
大病やその後の体の辛さ、加齢の切なさに気持ちや発言が後ろ向きになることも度々あった。少し動くだけで鼓動が早まり息が切れ、歩くのもままならないお辛い時期もあった。
そんな方がこの二月ほど前から急激に奮起し、練習に対して超前向きな態度を見せてくれるようになった。
開始時間より早くに来て型の確認をし、少し休んでは立ち上がり、出来るだけ座らず立って歩くようにしている。曲がりがちな背中を意識して姿勢を整え、深呼吸をする。
練習の休み時間にも型をおさらいし、皆と談笑しながらも私に疑問点を聞いてくる。
皆も驚く変わりように、どうしたのかと聞くと、
なんだかいつまでもできずにいる自分が恥ずかしくなって、ちゃんとやりたいと思うようになったの。
と笑顔で答えてくれる。
ご高齢になるほど、様々なことが思うようにいかないもどかしさから後ろ向きになりがちなのだとおもう。年齢に対する言い訳にも説得力がついてしまう。そこを乗り越え、変わろうとするそのお姿を、とても神々しく思う。
自分も含め、多くの人が劇的に変わって行く姿を見てきた。そんな姿に出会いたくて、今日午前もまた必要以上に暑苦しい指導をしてきてしまった。反省m(_ _;m)三(m;_ _)m
本日午後レッスンはすでに超人的前向きな方々がいらっしゃるので、私はおとなしくしようと思います。。。
2019年06月20日
人は変わる
posted by ゆりか at 12:30| Comment(0)
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