同時期に読み始めた「シグルイ」もものすごい。こちらは代表が勧めてくれた漫画。江戸時代の武士道についての書物「葉隠」にある「死にもの狂い」を意味する言葉がタイトルになっています。
あとがきに
正気にては大業ならず
死狂いとなって事に臨むものだけが、勝負の行末が明らかな戦いを、予測不能の領域にまで押し上げることができる
死狂いこそ命の最後の拠り所となるものである
と書いているのが絶妙。剣の高みに向けて生きて死ぬ人たちを壮絶に描ききっています。グロテスクシーン満載ですが、ここまで1つのことに命をかけられる、その意気には胸が熱くなります。思わず正座して読んでいました。
色んな情報を集めて、何事もそこそこ楽しく、手っ取り早く、ノーリスクで、皆から承認されて、という現代社会の常識とは真逆の生きざま。代表やその師の武術への取り組みには、この漫画に通ずる気概を感じています。だからこそ未熟ながら、誠実に学びたいと日々試行錯誤しているのです。
時代も法律も社会も違うので真似はできませんが、1つの道を歩み続ける生き方を後押ししてくれる漫画です。
ただ、読む際は痛いの覚悟の上で願います。グロテスクや痛いシーンがわりと平気な私でも時おりムズッとなります(*_*;
