2020年10月05日

恍惚の間

動きのなかに、強い恍惚を感じる瞬間がある。どこで恍惚を得るかは習得段階に応じて変わってきたが、最近は「間」にある。動きのつなぎ目といおうか、前の動きでも次の動きでもない、終わりでも始まりでもない、なにもない間。そこにあらゆる可能性が潜んでいるのがわかる。一人練習で度々この「間」に恍惚している。

組手で後輩を導く際、間の感じがあるほど変化しやすい。相手は固まっているか、あくせく動いているが、私は心地よく浮遊している、こういうバランスになると、投げがきれいに決まる。実力が近づくほどこの感じは得られなくなるが、もしかしたらいずれ誰に対してもこうなる境地があるのかもしれない。

あの間は、投げが決まる決まらない、という結果などは全く無関係に、ただただ気持ちがいい。結果や相手や状況について思考が働くときより、動きの気持ちよさを味わえている時のほうが力は抜けている。結果、技や重さが伝わらなくても力まないのが最優先。すなわち恍惚を優先していい。

ああ本日も様々な恍惚の間を味わおう。
posted by ゆりか at 10:21| Comment(0) | 日記