2021年03月02日

頼るもの

こと脱力において、天性の優れた身体能力や体格やセンス、若さによる勢いなどは要らないし、逆にこうした羨望の対象となるべき資質が足かせになることもある。それはそこに頼るからであり、無意識レベルを含めて脱力以外に頼るのを止めない限り脱力の体を手にいれることは難しい。

私には幸運にも上記の資質がないから、なんの障害もなく伸び伸び成長し続けられると気楽に来たが、日々の稽古や修練により、期せずとも必然的に肉体は武術仕様に出来上がってきて、当然の結果として身体能力は向上する。四十を超えた今、過去のどの時点より肉体バランスが整い、動ける実感がある。ここが諸刃の剣で、こうして得た頼るものに気がついたとき、いつしかそれが可能にする結果に勘違いをする。ああ、脱力の結果だ、と思いきや身体能力8割ということもしばしば。

改めて、脱力の武術の歩む道の細さに気がつく。歩んでいるつもりでも気づいたら脱線してしまうほど、道は細い。道筋を注意深く確認しながら脱力に取り組もう。

動ける中年であることは喜ばしいが、そこに頼れば小成に終わる。より大きな可能性に向け、繊細に脱力したい。
posted by ゆりか at 13:42| Comment(0) | 日記