身を守ることだけ考えるなら、強大な打撃力がなくとも当てる場所や当て方により相手の戦闘能力を下げることはできる。小さな固いもの一つでも身の回りにあれば、活用することで攻撃力は格段に上げられる。
私が体格差のある相手にも効かせる打撃を目指しているのは、ひとえに代表への憧れからだ。生身の(しかも女の)体から、急所ではなく普通にボディを打っても効く(体格差あり・格闘経験ありの相手に)くらいの打撃を出せるようになりたいと長年励んできて、今ようやく兆しがある。
脱力が進んで腕の突出が減り、全身が突きに一気に連動するのと、重さと動きの詰まりが減ったため、威力に対してぶれない体が出来上がりつつある、原因はこんなとこだろう。
代表の打撃は体験として何度ももらっているが、冗談でなく生命の存続を危ぶまれる重さ。私の体からもいつかあんな打撃が繰り出される兆しがある。あくまでも兆しだが、兆るだけ進歩。半端なく重い突きを出せる高性能バーサンになれるな。貧弱だった私がだ。
体ってすごい。武術ってすごい。くうたいどー!おー!