2023年07月15日

護身術

護身術のイベントセミナーの依頼を頂きました。

健康法セミナーではなく護身術のほうが来るのは久々で、色々楽しみです。

とはいえ護身術、長年やってきたからこそ安易なことは言えません。太極拳を含めて、武術を護身術として伝える場合に、どういう想定で、どのレベルの護身を考えて自分が体現できるのか、それを誤ると武術の定義自体が変わってしまいます。

うちの武術の目的は人間の可能性の追求であり、健康や美容や護身はその過程で身につくものと代表も話してくれます。それはその目的から逃げる意味で言っている意味ではなく、本当にそれらの効果が高いからこそ、そこだけに特化すると逆に可能性が狭まってしまう、という意味だと理解しています。

護身術に限って言えば、即使える技術として教えることも可能なくらい、代表の戦闘技術は磨き上げられている。が、技術に頼れば質の向上がおろそかになる。質が向上しない限り、技術はごく限られた条件でしか使えないものになる。質だけにこだわれば、当たり前に突きや蹴りや素人的暴力に対抗するシンプルな技術を後回しにすることもありうる。

と、すごく総合的にやるものなんですね。

心のありかた、技術、肉体のありかた、全てにおいて今ある自分とは違う世界があると知ること、まずはそこだと思っています。今ある世界だけに限定すると、人間の可能性の追求という大きな目的から遠ざかる。

私自身が経験してきたこと、いかんなく伝えたいです。ちょっと楽しみですね。
posted by ゆりか at 11:36| Comment(0) | 日記