シリーズ12弾は「相手の万全を下げる」
組み手の練習で相手の良さ、強さをしっかり味わうことが大切だと、以前のシリーズの中で書きましたが、実際身を守る際に、相手の強みや万全さは、できるだけ下げる必要があります。それができるようになるためにも、逆に強い人の強さに日ごろから触れておく必要もあるのです。
例えば、体格差の大きい相手に、正面から立ち向かって力を受け止めるというのは、非常に無理がかかるし危険が大きい。練習でよく味わっておくとその危険度がわかります。私もたくさん経験させてもらっている。だからこそ、側面に回るとか、背面にまわるとか、力をまともに受けないとか、急所を狙うとか、そういう技術が必要なのもよくわかります。でもその技術を身につけるためには、やはりそういう大変な思いも、経験しなければならない。最初から位置取りを自在に操ったり、でかい人のプレッシャーをまともに受けないなんて不可能です。それはもうコツコツと練習が必要。
例えば離れたところから飛び込んで打撃が得意な人に、わざわざ距離をとっておけば相手は嬉々として得意な動きをするだろうし、投げが得意な人は接近してこようとする。それに対して一々相手がベストな状態に付き合っていては、身が持たないのだ。
組み手練習などで様々な困難を味わって、じゃあどうしたらその困難から逃げられるか、それを減らせるかと言うことを学んでいく。相手の得意を、万全な力をどう下げられるか、ということを大事にする。
飛び込んでくる人には出来るだけ密着していく(接近する過程で2,3手はちゃんと防御できた上で)、接近してくる人には打撃を交えてその万全さを低くする、そして立つ力を高めて投げられにくい、崩され難い身体を養う。頭を打たれて気を失うのと同様、固い床で投げられて頭を打ったりすれば叩かれるのと同様、またはそれ以上のダメージを負うことになるから、それを回避する練習としても、信用できる人同士の組み手では色々な状況を味わっておくことが大切。
2016年11月05日
道シリーズ12
posted by ゆりか at 16:19| Comment(0)
| 道シリーズ
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