2016年11月16日

道シリーズ21

道シリーズ21弾は「絶対評価に切り替える」

道シリーズでは技術的な内容と精神的な内容の両方を書いています。私の経験上、ハンデを自覚して学び続ける中では精神的なゆらぎが起きることがある。ゆらぎ自体は悪いことではないが、どういう振り方でどこへ戻って来るか、なんとなくでも参考になる方がいれば受け取ってほしいなと思います。

ハンデを持つ=コンプレックスの自覚。コンプレックスは誰にもあり、武術の場合それがはっきりとした形で出てくることもあるので、乗り越えるモチベーションにもなるがメゲそうになることもある。コンプレックスは他者や、うまくいっていた過去の自分と「比較」することで起きる。「比較」は正しい認識のもとに行わなければ、単に自分を苦しめるだけのものになる。

今の自分以外の対象との比較をもとにした評価を相対評価、今の自分をある特定の基準で比較なしに評価するのを絶対評価とすると、できるだけ絶対評価を増やした方がいい。絶対評価ができるようになるためには、その評価基準を明確に持つこと。

練精会でいえば、力を抜くとか、重さを活用するとか、そういう身体感覚と、また技の理解や組み手での変化は先生が動画でいくつも示してくれるし、体験できる環境の人は経験をもとにそれに近づくべく練習を重ねる。その中で、より力が抜けてきた、より重さを自覚できてきた、思い描いている動きができた、変化できた、安全に受け身が取れた、安全に相手に触れることができ、変化できた、等など、誰と比較することもなくできる評価基準が明確にいくつもある。それを目指して変化する感覚や心身を敏感に感じ取り、それを稽古で検証し、その違いをよく理解すること。コンプレックスで心が曇っていると、その違いを感じ取ることができなくなる。心が曇ることがあっても、稽古から「感じ取ろうとする心」をなくしてはいけない。

それが絶対評価への道であり、そこから自然と自分を信頼する気持ち、自信が生まれていくと思うのだ。

ハンデを持ちつつ自信なんて絶対持てないと私も思っていた。今でも現実に、武術において現段階では思い通りにならない状況をはっきり自覚している。でも歩んできた道、その過程で気づいてきたことが自分自身を支えてくれるので、今の自分にあるものを見つめて自信を持って立っていられる。

相対評価から絶対評価への移行。武術は現実を眼前に付きつけられるからこそ、そこを乗り越えるチャンスにもなるんだな。


posted by ゆりか at 08:16| Comment(0) | 道シリーズ
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