道シリーズ33は「力を抜く発達段階」
力を抜くことを心がけて続けていくと、段階を経て感じ方が変わってくる。個人差もあるので一概には言えないが、経験をもとに書いてみたいと思う。順番は人により前後することもある。
1、立禅をしていて初めはあった肩・腕の疲労感がなくなっていく
2、肩が楽になり、首が長くなったように感じる
3、腕の付け根が肩ではなく肩甲骨や腰や丹田のような感じがする。背中の動きを自覚する
4、胸や腰の力みを自覚し、抜くよう取り組む
5、ゆっくり呼吸すると胸が緩むのを感じる、腕の重さを感じられる
6、胸が緩むと腰が緩むのを感じる、わき腹もゆるみ、肩甲骨が落ちつく、頭部が安定する
7、腰が漠然とした部位でなく、背骨の大体このあたり、骨盤のこのあたり、仙骨、股関節、と細かく感じられるようになる
8、体全体として、以前より感覚がはっきりする
9、生活の中の力みを自覚し、手放そうと思い始める
10、膝や太もも、股関節、腰まわりが少しずつ緩み始め、下半身の動きが楽になる
11、骨盤と股関節に体がきちんと乗り、丹田、仙骨、中心の力まない安定感がでてくる
12、人から圧力を加えられても以前より体にかかる負担が軽く感じる
13、足裏に体重を感じ、または重力を感じる、頭部、体幹部、足裏が緩やかにつながる
14、静止状態で重力に引かれ、また地面から押し返される抗力を体感する
15、動いている状態でも重力と抗力を体感する
16、対人練習で以前とは違う反応をする自分に気がつく
17、体は重みと同時に自由さを感じる
18、体全体が均一に緩み始め、自由舞や歩法は滑るように流れるように円滑になる
19、立禅をしていて、体のなかが揺らいでいるのを自覚する、体を全体として感じる
20、どんな状況でもその体でいられる
20まで来れば、重さを活用した勁力をある程度使えるし、自由舞を深め、組手の変化や用法などもある程度できるはず。
ただし、質を深めて繰り返していくものなので、終わりはない。どこどこまでも掘り下げていくことが可能。
2016年12月05日
道シリーズ33
posted by ゆりか at 22:23| Comment(0)
| 道シリーズ
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