2016年12月05日

道シリーズ33

道シリーズ33は「力を抜く発達段階」

力を抜くことを心がけて続けていくと、段階を経て感じ方が変わってくる。個人差もあるので一概には言えないが、経験をもとに書いてみたいと思う。順番は人により前後することもある。

1、立禅をしていて初めはあった肩・腕の疲労感がなくなっていく

2、肩が楽になり、首が長くなったように感じる

3、腕の付け根が肩ではなく肩甲骨や腰や丹田のような感じがする。背中の動きを自覚する

4、胸や腰の力みを自覚し、抜くよう取り組む

5、ゆっくり呼吸すると胸が緩むのを感じる、腕の重さを感じられる

6、胸が緩むと腰が緩むのを感じる、わき腹もゆるみ、肩甲骨が落ちつく、頭部が安定する

7、腰が漠然とした部位でなく、背骨の大体このあたり、骨盤のこのあたり、仙骨、股関節、と細かく感じられるようになる

8、体全体として、以前より感覚がはっきりする

9、生活の中の力みを自覚し、手放そうと思い始める

10、膝や太もも、股関節、腰まわりが少しずつ緩み始め、下半身の動きが楽になる

11、骨盤と股関節に体がきちんと乗り、丹田、仙骨、中心の力まない安定感がでてくる

12、人から圧力を加えられても以前より体にかかる負担が軽く感じる

13、足裏に体重を感じ、または重力を感じる、頭部、体幹部、足裏が緩やかにつながる

14、静止状態で重力に引かれ、また地面から押し返される抗力を体感する

15、動いている状態でも重力と抗力を体感する

16、対人練習で以前とは違う反応をする自分に気がつく

17、体は重みと同時に自由さを感じる

18、体全体が均一に緩み始め、自由舞や歩法は滑るように流れるように円滑になる

19、立禅をしていて、体のなかが揺らいでいるのを自覚する、体を全体として感じる

20、どんな状況でもその体でいられる

20まで来れば、重さを活用した勁力をある程度使えるし、自由舞を深め、組手の変化や用法などもある程度できるはず。

ただし、質を深めて繰り返していくものなので、終わりはない。どこどこまでも掘り下げていくことが可能。
posted by ゆりか at 22:23| Comment(0) | 道シリーズ
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