2020年05月21日

できることをしない

できることをしない

という言葉は先日たまたま目にした養老孟司さんの言葉。「できることをやる」思想は、科学技術の武器転用や、子をダメにする過保護な親を生む。養老孟司さんの言葉にはやはり、野口三千三さんの脱力思想を感じる。

代表がたまに言うのは、こと脱力の武道、空体道で言えば、高い身体能力や身につけた戦闘技術が動きの質向上の邪魔をすることがあると。能力や技術で「できて」しまうからだ。 今できることをやりこんでも、能力や技術には限界が来る。体格や性別や年齢の限界だ。小成は大成を妨げる、と何度も話してくれた。

だからこそできることを封印して質を磨く。代表は元々身体能力が高く戦闘技術もハイレベルだったので、ゼロから身につけている私とは違う苦悩があったと推察できる。できることをしないのは、はじめからできないより時に苦しいもの。

多少強引でもかかる技を、あえてかけずに脱力する。
筋力で補ってできる動きを、あえてしないで脱力する。
技術でカバーできる状況で、あえて技術を使わず脱力する。

これらを我慢強く繰り返すと、相手の隙とか、無意識のタイミングとか、何より全身の重さによる動きが少しずつ見えてくる。

そうして培われた衰えにくい代表の動きの質を、家庭内練習でも日々体感する。今は私にも、多少出来ることが増えているが、だからこそ「しない」ことに慎重に取り組んでいく。

武道は本当におもしろいです。
posted by ゆりか at 22:22| Comment(0) | 日記
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